はじめての夢日記

仮眠を取るつもりが

目を覚ました時には朝になっていた

好きだった上司の夢を見た

彼はもう会社を移ったが

私はそれでも彼を忘れられなかった

彼が辞めてから初めての再会だった

静かな森の中を二人で歩いていて

気づけば彼の背中にぎゅっと抱きついていた

これを逃せば、きっと後悔すると思ったから

彼は私を浜辺まで連れていき

そこで優しくキスをしてくれた

私は堪らず舌を絡ませ

彼の服を脱がせた

彼も私に付き合ってくれた

私たちは砂浜の上で結ばれた

すぐ横で遠足にでも来ていたのか

中学生だかの集団がいて、私たちをじっと見ていた

私たちは気にすることなく腰を動かし続けた

とてつもなく

幸せだった

「今日は午前休かな」

激しい情事の後は甘いキスを交わしていた

太陽が強く輝き始め

柔らかな風が吹きつけた頃

私の同僚がすぐ後ろにいて

「ゲームは私の勝ちだね」

といった

何をいっているのか最初はよくわからなかったが

よくよく考えてみれば私たちは賭け事をしていたのだった

彼が私の誘いに乗るか乗らないか

彼はそれを聞いて深く傷ついた

当然だと思う

彼はとうとう声を上げて泣き始めた

砂浜がどんどん遠くなった

私はひとり森を歩いて

彼はどこにもいなかった

夕暮れが近かった

私はとにかく会社に電話をしなくては思い

電話を取り出したところで

目が覚めた